イレーヌ・ジャコブ

2014年9月11日

 いま、城崎で制作しているアンドロイド版『変身』は、ロボット演劇プロジェクトの六作品目になります。初めての、全編フランス語での上演となります。
 題材は、カフカの『変身』で、朝起きてみたらアンドロイドになっていたというベタな話です。先の『三人姉妹』に続いて、当初より構想していた題材です。まぁ、古典の戯曲にロボットを出せば、無限に作品はできるということですね。
 稽古は順調に進み、明日で、ほぼ全場面を一通りさらったことになります。まだロボットは、稽古には登場していません。ロボットが入ってから、それとの調整に時間がかかるので、いつもより少し早めに稽古を進めているところです。

 主演のイレーヌ・ジャコブさんは、『ふたりのベロニカ』でカンヌ国際映画祭の主演女優賞を受賞したフランスを代表する女優さんです。最近は、舞台も多く出ているとのことで、今回は、縁あって出演してもらうことになりました。パリのオーディションの際に、地下鉄に乗ってきたので、ちょっと驚きました。
 生のイレーヌ・ジャコブの舞台が観られる機会は、あまりないと思います。是非、公演においで下さい。

http://www.seinendan.org/play/2014/07/3645

イレーヌ・ジャコブ

イレーヌ・ジャコブ

稽古は、午後1時から7時までびっちりですが、その前後は、温泉に入ったり観光をしたりで、フランスチームは城崎滞在を楽しんでいるようです。

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さて、昨日の続き。

8月30日 朝10時から13時まで、青山学院でワークショップデザイナー養成講座の授業。アゴラに戻って事務作業のあと、自宅で子育て世代のミーティング。青年団では、色々な意見が言いやすいように、入団年次ごとのミーティング(公式飲み会)を、年に一回行うのですが、昨年からは子育て中の俳優、スタッフを集めたミーティングも行うことになりました。おそらく、こんなミーティングを持っている劇団は、日本だけでなく、世界でも珍しいのではないかと思っています。これは少し自慢です。青年団には、たぶん、いま20名くらい子育て中の俳優・スタッフがいて、子育てと演劇活動をどう両立させていくかは、劇団全体の大きな課題です。
 ちなみに、今回、アンドロイド版『変身』で来日中のイレーヌ・ジャコブさんは、ご主人も同作品に出演してもらっているので、二人の子どもと共に家族四人で来日しています。

子育てM

『秋田内陸阿房列車』の稽古を挟んで、この日の夜は、もう一つ、中堅世代のミーティング。
31日(日) 早朝、車を運転して羽田に。7時50分の便で松山空港へ。空港から車でお隣の伊予市へ。社会における劇場の役割についての講演会。昼食をとって、すぐに空港へ。14時20分の便で帰京。車で自宅に戻り、『秋田内陸阿房列車』の稽古。面接一件のあと、夜は、もう一件、若手とのミーティング。これで、年代別ミーティングはほぼ完了。