祝『海、静かな海』ベスト10入り、そして下関

2016年7月17日

『ニッポン・サポート・センター』には、多数のご来場ありがとうございました。
また、当日券をお求めのお客様で、ご入場できなかった皆さん、本当に申し訳ありませんでした。スタッフ一同、できる限りの対応をしたつもりですが、不手際などあればお許しください。次回、新作では、より長い上演期間を実現すべく計画をしております。

ハンブルクで制作した「海,静かな海」が、フランスの著名なオペラ批評誌で2015-2016シーズンのベスト10に選ばれました。全ヨーロッパ中で7位です。我がことながら、まだ実感が湧きません。

http://www.forumopera.com/actu/les-dix-meilleurs-operas-de-la-saison-2015-2016

そして、明日、明後日はいよいよ下関でのイベントです。
下関の方はもちろん、近隣の方、ぜひいらっしゃってください。

https://www.facebook.com/1647916262193312/posts

http://www.yace.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%87%E3%83%A2%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3/

日記はしばらく休載です。もう少ししたら再開できると思います。
例によって、他の原稿の都合です。

産経新聞の原稿

2016年7月10日

『ニッポン・サポート・センター』の初日のアフタートークで、高橋源一郎さんと対談し、「正しいことばかりだと考えなくなる」といった話題になりました。その時に、最近一番考えて書いた原稿の例として私は、産経新聞への寄稿をあげました。
以下がその文章です。
産経新聞という媒体と強く意識して書きました。選挙後に、「平田オリザは、この原稿を書くにあたって、何をどう工夫したのでしょう」といった授業をしてくれる国語の先生が、日本に何人かでもいるといいのだけど。
ネットでも読めます。

http://www.sankei.com/politics/news/160705/plt1607050003-n1.html

 十八歳から二一歳までの、今年初めて国政選挙に行く皆さんへ。もう投票する人、投票する政党は決まっていますか? 私の大学の学生たちからも、何を基準に決めていいのか分からないという声をよく聞きます。正直、私もよく分かりません。今回は特に争点の見えにくい、あるいは野党側が争点の設定に失敗した選挙だと思います。
私は、どちらかといえば安倍政権には反対の立場です。しかし世の中には、安倍さんが大好きだったり、アベノミクスにまだ期待している方たちが多くいることも理解しています。いや、期待はしていなくても、野党の政策があまり鮮明でなく、何をやりたいのかよく分からないと言う人も多いと思います。
 アベノミクスが成功したのか失敗したのか、それぞれの立場の方は、自分に都合のいい数字しか出してこないので、どちらもあまり信用できません。「アベノミクスのここは成功したけど、ここは失敗したよね。あるいは、ここは、もう少し結果を待ってみよう」というように、きちんと説明してくれる大人が皆さんの周りにいればいいのでしょうが、実際には、そういう柔軟性を持った人は少ないのが現状です。
働き始めたばかり、あるいはまだ働いたことのない皆さんに、いまの日本が昔より良くなっているのかどうかを考えることは難しいと思います。まして未来のことは、誰にも分かりません。この人に投票すれば、この政党に入れれば、日本の未来は必ず良くなるなんてことは誰にも言えません。もしも、そんなことを自信を持って言う人がいたら、あまりその人のことは信じない方がいいと思います。
では、どうすればいいのでしょうか。
それでもいくつか、多少長く生きてきた、私なりのアドバイスを考えました。
投票したい人がいなければ、よりましな人に投票するべきだという意見をよく聞きます。正論なのですが、あまりに正論なだけに皆さん、「そう言われてもなぁ」と感じるかもしれません。ただ、今回の選挙に関してだけは、この正論をちょっとだけ信じて欲しいのです。
 いま、日本の政治が抱える大きな問題の一つは、税金の使い方が高齢者向けに偏っているという点です。子どもや若者、あるいは子育て世代への支援が、相対的に低いと言い換えてもいい。その理由は、高齢者の方が人口も多く、さらに投票率も高いからだと言われてます。経済に余裕があった時代ならば、どちらも支援すれば良かったのですが、いまの日本は借金も多く、すべてにお金をばらまくというわけにはいきません。日本の将来を考えると、この比率を見直すべきなのですが、どうもなかなか難しいようです。多くの政治家は、自分に票を入れてくれる人の利益を一番に考えて行動するからです。そして、民主主義の原理からすると、それはあながち間違ったことでもないのです。
 今回の選挙の特徴は、多くの新しい有権者が生まれたことです。皆さんがたくさん投票すれば、どの政党も、若者たちの票を獲得するために、次の選挙から若者向けの公約を多く出してくるでしょう。政治家は子どもや若者のために働くようになるでしょう。
 繰り返します。未来について確実なことは、ほとんどありません。ただ一つだけ言えることは、今回の選挙で、たくさんの若者が投票に行けば、その投票先がどこであろうと、日本の政治が変わる可能性があるということです。この不確実性の時代に、こんなに確かな事柄は滅多にありません。このチャンスを逃さないでください。
いろいろな事柄を考えると、どこに投票していいのか分からないという人もいると思います。どこの政党も公約は似たり寄ったりです。でも、細かく見ていくと違いもあります。「ヘイトスピーチを促進する」なんて政党はありませんが、性的少数者については記述している政党としていない政党があります。初めての投票は、そんな小さな違いが決め手でもかまいません。私は芸術を生業としているので、文化政策が公約にどれだけ入っているかをよく見ます。皆さんが実感の持てるところから、政党の公約を読んでみてください。
(2016年7月4日 産経新聞関西版夕刊)

『ニッポン・サポート・センター』チケットあります。当日券出ます。

2016年6月25日

初日があきました。たいへん、好評をいただいております。

ニッポン・サポート・センター本チラシjpg

 多くの回で売り切れ状態になってしまいましたが、客席数、キャンセルなど精査して、再度、売り始めている回も多数あります。是非、早めにご予約ください。

http://www.seinendan.org/play/2016/05/4914

 NHKラジオの出演があります。

6月26日(日) 朝6時40分頃 NHKまいあさラジオ

27日の正午から、ネットでも聞けるようです。

http://www4.nhk.or.jp/r-asa/340/

東北地方限定ですが、テレビ出演もあります。新刊『下り坂をそろそろと下る』と関連する内容です。

http://www.nhk.or.jp/sendai/pickup/jinkou.html

6月28日は、午前中、あうるすぽっとで講演会をします。

http://onpam.net/?p=1853

夜はゲンロンカフェです。

http://genron-cafe.jp/

 両方聞くと、だいたいのことが分かると思います。だいたいのこととは何かは、聞かないと分かりません。

7月から、約二ヶ月間、福岡で演劇を創るワークショップをします。まだ募集をしているようなので、是非、ご参加ください。九州で、これだけ長期のワークショップは、二十年ぶりくらいになります。

http://fkyoikuco.wix.com/fkyoiku#!news-and-events/c16s4

下記の日記でも触れている岡山県奈義町では、今年から職員採用試験に演劇的手法を取り入れることになりました。

http://mainichi.jp/articles/20160614/ddl/k33/010/637000c

日記の続き

6月11日(土) 車で羽田空港へ。朝7時50分の飛行機で高松へ。四国学院大学の図書館でNHKの番組収録。以前、東京で一緒に仕事をしたディレクターさんと香川で再会。昼食後、13時から17時までがっつりと、四国学院大学のアートマネジメント公開講座。皆さん、とても熱心でした。車で空港へ。19時半高松発、20時50分羽田着。21時半帰宅。

6月12日(日) 10時から22時まで稽古。途中、テレビ収録の打ち合わせ一件。

6月13日(月) 朝6時に家を出て7時過ぎに藝大に出勤。サイトビジットと呼ばれる研究費関連のオープンハウス(のようなもの)の準備。9時からサイトビジット開始。13時半終了。そのまま稽古場へ。23時まで稽古。

6月14日(火) 朝9時に藝大に出勤。引き続き、10時から12時、文科省からのサイトビジット。午後は残務処理。ミーティング一件。15時半から16時半教授会。JRと地下鉄で小竹向原へ。駅前のジョナサンで新聞取材。19時から二回目の通し稽古。ほぼ完成。22時半帰宅。

6月15日(水) 朝9時から小竹向原のジョナサンで雑誌の取材。そのまま稽古場で撮影。10時から16時、稽古。地下鉄で代々木公園へ、そこから歩いてNHKへ。ラジオ番組収録。19時から21時、高円寺で戯曲セミナー。22時、帰宅。

6月16日(木) 八時半に家を出て国立へ。一橋大学でミーティング。そのままJRと地下鉄で小竹向原へ。13時から、稽古場でラジオの収録一件。14時から23時まで稽古。途中、選挙についての電話取材あり。

6月17日(金) 朝10時40分から三回目の通し稽古。まずまず安定はしてきた。そのまま池袋経由で大宮に出て新幹線で新潟へ。新潟はAKB48の総選挙の真っ最中だった。

AKB160622

ホテルにチェックインしてからりゅーとぴあへ。noism観劇。作家が言うのも何だけど、本当に素晴らしい舞台になっていた。金森さんとアフタートーク。楽屋で皆さんに挨拶をしてからホテルに戻る。近くの料理屋さんで妻と夕食。

『ニッポン・サポート・センター』初日・当日券あります、そしてNoism

2016年6月22日

先週Noismの『ラ・バヤデール―幻の国』の初日を見てきました。
自分の書いた台本を元にした舞台ですが、本当に素晴らしい作品になっていました。
 7月1日の横浜公演を皮切りに全国ツアーが始まります。是非、多くの方にご覧いただきたいと思います。

http://labayadere.noism.jp/

新潟では、総選挙もやっていました。着くまで知らなかった。

AKB160622

 『ニッポン・サポート・センター』は、無事、小屋入りしました。稽古は順調に進み、今日はゲネプロでした。明日はいよいよ初日です。

吉祥寺シアター160622

 売り止めの日が多く、ご迷惑をおかけしていますが、客席を少し増やしたり、キャンセルが出たりで、時々売り止めが解除になります。
 アゴラ劇場支援会員の方のみ発売している回もありますのでご利用ください。

http://www.seinendan.org/play/2016/05/4914

 『下り坂をそろそろと下る』は、発売から二ヶ月が過ぎても売れ行きが落ちず、ありがたい限りです。『わかりあえないことから』『芸術立国論』なども次々重版が決まりました。
いろいろな媒体に取り上げていただいていますが、最近では、こちらが好評でした。

http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=8585&page=1

http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=8586

香川県内のみですが、こんな放送もありました。来週もあります。

http://www.nhk.or.jp/takamatsu-ana-blog/

7月から、約二ヶ月間、福岡で演劇を創るワークショップをします。是非、ご参加ください。九州で、これだけ長期のワークショップは、二十年ぶりくらいになります。まだ少しだけ募集枠があるようです。

http://fkyoikuco.wix.com/fkyoiku#!news-and-events/c16s4

日記の続き

6月3日(金) 朝9時から12時、『ニッポン・サポート・センター』稽古。地下鉄で日比谷図書館へ。アーカイブサミット出席。ご近所にお住まいの馳文科大臣に久しぶりにお目にかかる。せっかくなので、私の発言のときには、日本近代文学館の設立に尽力された高見順さんの話から入ってみた。終了後、藝大に出勤してミーティング二件。さらにJRを乗り継いで武蔵境からICUへ。集中講義の二回目。帰宅後、面接一件。

6月4日(土) 昨日と同じく午前中のみ『ニッポン・サポート・センター』稽古。地下鉄から東急東横線一本で都立大駅へ。パーシモンホールで毎年恒例の中高生ワークショップ。今年も優秀な若者たちに5時間、がっつり授業。21時に帰宅して面接一件。

6月5日(日) 朝8時に家を出て、9時から小竹向原のジョナサンで取材一件。10時から夜10時まで、待望の稽古三昧の日。だいたい完成する。稽古後半も稽古場取材あり。この日も面接一件。

6月6日(月) 朝9時から11時、アゴラで制作部ミーティング。溜池山王に出て12時から地域創造の理事会。15時からアトリエ春風舎で、『ニッポン・サポート・センター』一回目の通し稽古。まだ台詞の入っていない俳優がいて少し残念。全体はまずまず。早稲田に出て、どらま館の前で写真撮影後、どらま館一周年の記念シンポジウム。これで宮沢さんとは、2月から毎月会っていることになる。23時過ぎまで打ち上げ。

6月7日(火) 朝10時、新宿で打ち合わせ一件。そのままJRで宇都宮へ。早く着いてしまったのでカフェで仕事。14時から宇都宮大学附属小学校で講演会。16時半の新幹線で宇都宮から郡山へ。郡山から高速バスでいわきへ。いわき駅のカフェで少し仕事をしてからJRで広野へ。19時48分広野着。ふたば未来学園で劇団に合流。21時、車でいわきに戻ってホテル泊。

6月8日(水) 朝9時いわき発。車でふたば未来学園へ。校長室で打ち合わせのあと、『さようなら』リハーサル。学食で昼食。13時50分から一年生対象の第一回公演。終了後、階下の武道場で授業。16時、二年生対象の第二回公演。終了後、簡単にトーク。終了後、演劇部の通し稽古を見てダメだし。18時から双葉郡の住民対象の一般公開公演。『さようなら』の後半は、ジェミノイドが原発の近くに行って詩を読むという設定になっていて実際の地名も出てくる。三年前にいわきでは上演をしたけれど、双葉郡で上演が出来るとは思っていなかった。トークでも、住民の皆さんにも、大変好意的に受け止めていただいた。いわき総合高校の演劇部も観劇。バラシの最中、私は校長室で振り返り。8時過ぎ、車で帰京。途中のサービスエリアで納豆を買う。23時過ぎ帰宅。

6月9日(木) 朝9時から『台北ノート』制作ミーティング。10時から、こまばアゴラ劇場、2017年度上半期ラインナップ選定会議。藝大に出勤して取材一件、ミーティング一件のあと14時40分から17時50分まで授業。19時から池袋で木ノ下歌舞伎観劇。噂通りの素晴らしい出来でした。青年団の俳優陣も大活躍。いろいろ思うところ、考えるところもあり。妻と一緒に食事。23時帰宅。

6月10日(金) 8時に家を出て、9時からジョナサンでインタビュー一件。10時から18時、四日ぶりにがっつり稽古。地下鉄とJRを乗り継いで武蔵境からICUへ。集中講義3回目。21時半帰宅。

追悼・松本雄吉さん

2016年6月21日

 新聞報道などにありますように維新派の松本雄吉さんが急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。
 私が演劇部門の芸術監督を務める奈良市での東アジア文化都市の一環として、今年の秋に維新派の野外公演の準備を共に進めていた途上でしたので、突然の訃報に驚いております。癌で闘病中であることは伺っていましたが、あまりに早い死に呆然としております。
秋の上演については、現在のところ未定です。

 日記の続き

5月27日(金) 7時25分羽田発で高松へ。10時から四国学院大学で入試課と打ち合わせ。11時10分から2限、アートマネジメントの授業。昼はうどん。この日は白神ももこさんが同行。うどんを食べて鼻を垂らしていたのでポケットティッシュをあげる。15年経っても教え子。13時半から四限。一年生の演劇の授業。15時から学生打ち合わせ一件。15時51分の特急南風で岡山へ。福武教育文化財団、福武理事長にご挨拶したあと会食。

5月28日(土) 朝の新幹線で神戸へ。昼食後、13時から17時まで灘高校で、昨年に続いてワークショップ。夜、残っていた仕事を片付ける。

5月29日(日) 午後の特急で城崎温泉へ。国際アートセンターで打ち合わせ一件。ビクトリア大学からサマースクールに来ている学生たちと会食。そして温泉へ。

5月30日(月) 午前中、豊岡市日高の三方小学校でビクトリア大学の学生も参加してモデル授業。これまでの豊岡市内のモデル授業で、もっとも過酷なものとなった。とりあえず、どうにか形にして終了。疲労困憊。校長室で給食をいただく。
14時から16時、豊岡市役所で会議。その後、打ち合わせ3件。バスで但馬コウノトリ空港へ。飛行機で中貝市長と隣の席になり、伊丹に着くまでいろいろと話す。さらに伊丹空港で、軽食をとりながら会話の続き。市長は鹿児島に。私は東京に帰る。22時帰宅。

5月31日(火) 9時から面接2件。10時から11時スタッフミーティング。11時半、信用金庫と融資の手続き。12時から新聞取材一件。14時半、この日から『ニッポン・サポート・センター』の稽古はアトリエ春風舎で。17時半まで稽古してから、母校ICUへ。19時から約2時間のワークショップ。

6月1日(水) 9時過ぎに家を出て、12時半、京都で滋賀県庁と打ち合わせ一件。近鉄で京都文教大学へ。14時40分からワークショップを3時間。近鉄と阪急を乗り継いで十三へ。阪急が混んでいて大変だった。ギリギリでシアターセブンに到着して今井一さんとトーク。お客さんもたくさん来てくださり、けっこう、盛り上がりました。上本町のホテルに宿泊。

6月2日(木) 早朝の近鉄特急で大和八木へ。三年続けて、県立畝傍高校でワークショップと講演会。大和八木から近鉄で新祝園へ。学研都市に出てNTTコミュニケーション基礎研究所へ。オープンハウスを見学ののち14時から講演会。再度、近鉄で京都へ。この二日間は、ほぼ完璧な一筆書きで京都-大阪-奈良-京都と一周。新幹線で帰京。
19時半にアトリエ春風舎について、『ニッポン・サポート・センター』の稽古。