青年団国際演劇交流プロジェクト2007

日仏合同公演

『別れの唄 -Chants d’Adieu-』

作:平田オリザ 翻訳:ユタカ・マキノ
演出・美術:ロラン・グットマン

会場:シアタートラム/フランス数会場

ティヨンヴィル公演(ティヨンヴィル=ロレーヌ国立演劇センター) 2007.1 ©Pierre Grosbois

ティヨンヴィル公演(ティヨンヴィル=ロレーヌ国立演劇センター) 2007.1 ©Pierre Grosbois

 

これまでのフランスでの私の活動は、『東京ノート』『ソウル市民』など、過去に書かれた作品の仏訳台本が、フランス人の演出家によって上演されるというものでした。今回、初めて、ティヨンヴィル国立演劇センターの依頼で、新作を書き下ろすことになり、演出にも深く関わることになりました。

2004年に正式に執筆依頼を受けてから、戯曲の執筆、翻訳に1年。その後、演出家、翻訳者を交えての台詞の吟味、上演台本の完成、2006年夏の日本におけるプレ稽古。そして年末からフランスで稽古を開始し、足かけ4年の歳月を経て、1月21日にティヨンヴィル国立演劇センターで『別れの唄』は初日を迎えました。

この公演は、現在、フランス国内を巡演しており、30ステージ近くの上演を経て、日本での公演となります。5月にはフランスに戻り、伝統あるパリ東劇場での3週間の公演が待っています。

この作品には、青年団から3名の俳優が参加しています。そのうちの2名は、劇中では主にフランス語を話すために、1年以上にわたってフランス語の習得に努めてきました。制作、技術スタッフも、日仏のメンバーが協働で参画する新しいタイプのプロジェクトとなりました。

私自身は、このあと、ブザンソン国立演劇センターでの、日・仏・イラン3カ国合作の舞台制作、ベルギー王立劇場への新作書き下ろしと国際共同作業が続きます。ただ、そのすべてを日本の演劇ファンの皆さんにご覧いただけるわけではありません。その意味でも、ぜひ、この『別れの唄』をご覧いただければと思います。

平田オリザ

ティヨンヴィル公演 2007.1 ©Pierre Grosbois

ティヨンヴィル公演 2007.1 ©Pierre Grosbois

同じ悲しみを悲しんでいるはずなのに、なぜ、私たちは分かり合えないのだろう
同じ悲しみを悲しんでいるはずなのに、なぜ私たちの悲しみ方は、こんなに違うのだろう

国際結婚をして、長く日本に暮らしていたフランス人の妻が亡くなった。
フランスから葬儀に駆けつけた妻の家族たち。
日本の葬式の様々なしきたりを懸命に説明しようとする日本人の夫と妹。
文化の違いに戸惑いながら、やがて愛する者の死を受け入れていく二つの家族。

ロラン・グットマンLAURENT GUTMANNM


"Nouvelles du Plateau S(『S高原から』)"作:平田オリザ 演出:ロラン・グットマン 2003.3 Theatre National de Strasbourg/フランス・ストラスブール ©Eliasbeth Carecchio

"Nouvelles du Plateau S"
(『S高原から』)
Theatre National de Strasbourg 2003.3 ©Eliasbeth Carecchio

1967年パリ生まれ。シャイヨー国立演劇学校を経て、1994年より演出家として活躍。以来フランス内外において、幅広いジャンルの作品を手がけている。2002年に日本に滞在し、青年団の俳優を対象にしたワークショップ公演『インディア・ソング』(作:マルグリット・デュラス)をこまばアゴラ劇場他にて発表。翌年フランスのストラスブール国立劇場にて演出した『S高原から』(作:平田オリザ)が好評を博した。2004年よりティヨンヴィル=ロレーヌ国立演劇センター芸術監督。

出演

山内健司(Kenji Yamauchi) 角舘玲奈(Reina Kakudate) 太田 宏(Hiroshi Ota)
…以上青年団

アドリアン・コシュティエ(Adrien Cauchetier) ブルーノ・フォルジェ(Bruno Forget)
アニー・メルシエ(Annie Mercier) イヴ・ピニョー(Yves Pignot)
カトリーヌ・ヴィナティエ(Catherine Vinatier)

スタッフ

舞台監督:熊谷祐子
舞台美術:播間愛子
装置:鈴木健介
照明:ジル・ジャントネー 西本 彩
音響:マダム・ミニアチュール 薮公美子
衣裳:アクセル・アウスト カミーユ・ポナジェ
字幕操作:岩城保
通訳:原真理子 浅井宏美
宣伝美術:京
宣伝写真:山本尚明
制作:西山葉子 ヴァンサン・アドゥリュス
総合プロデューサー:平田オリザ

お問い合わせ

青年団

 03-3469-9107
  企画制作:青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
共同制作:ティヨンヴィル=ロレーヌ国立演劇センター
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
提携:世田谷パブリックシアター
助成:国際交流基金
後援:東京日仏学院

東京公演 フランス語上演/日本語字幕付き

会場

シアタートラム

世田谷区太子堂4-1-1 tel : 03-5432-1526
*東急田園都市線三軒茶屋駅(渋谷より2駅、5分)
 世田谷線三軒茶屋駅となり
日時

2007年4月5日(木)- 8日(日) 6ステージ

4月5日 19:00 ★
6日 19:00
7日 15:00 19:00
8日 13:00 17:00
受付開始は開演の60分前、開場は開演の20分前
★の回 ポストパフォーマンストークを開催します。
料金

前売・予約・当日共
一般=3,500円 学生・シニア=2,500円 高校生以下=1,500円
世田谷区民=3,300円 SePT倶楽部=3,200円

*全席指定
*世田谷区民割引はくりっくチケットセンターにて前売のみ取り扱いとなります。
*学生・シニア(65歳以上の方)、高校生以下は青年団のみ取り扱いとなります。
*当日劇場にて身分証明書をご提示ください。
*開演後にご来場の場合は、他のお客様の妨げとならないよう、既にチケットをお持ちの場合でも指定された座席とは異なるお席にご案内する可能性があります。
*未就学児童はご入場いただけません。
*芸術地域通貨ARTS(アーツ/1ARTS=1円)をご利用の方は、青年団のみ取り扱いとなります
 (ARTSとは、桜美林大学内の演劇施設で施行されている地域通貨です)。
チケット
発売日

2007年2月10日(土)

チケット
取り扱い

青年団

 03-3469-9107

くりっくチケットセンター

 03-5432-1515

電子チケットぴあ

 ※一般のみ取り扱い
 http://t.pia.co.jp
 0570-02-9999(Pコード:374-701) 0570-02-9988(オペレーター対応)
お問い合わせ

青年団

 03-3469-9107

ティヨンヴィル公演

会場

Centre Dramatique de Thionville-Lorraine

日時

2007年1月22日(月)- 26日(金)

WEB http://www.thionville.com/cdtl/

ブザンソン公演

会場

Centre Dramatique National de Besançon

日時

2007年1月30日(火)- 2月2日(金)

WEB http://www.nouveautheatre.fr/

ストラスブール公演

会場

Théâtre National de Strasbourg

日時

2007年2月7日(水)- 22日(木)

パリ公演

会場

Théâtre de l'Est Parisien

日時

2007年5月23日(木)- 6月17日(日)

WEB http://www.theatre-estparisien.net/