青年団第46回公演

『南島俘虜記』

作・演出:平田オリザ

2003年9月25日(木)- 10月9日(木) 20ステージ

会場:こまばアゴラ劇場

ものがたり

近未来の架空の戦時下、南方の島に囚われた日本人兵士たち。舞台上では、時代も、敵も、特定されてはいない。戦争はいつ終わるとも知れず、捕虜たちは、日本に帰国する希望も持てない。祖国は荒廃し、帰国しても、そこに幸せが待っているとは、到底考えられない。

一方、南の島での生活は、何不自由なく、時間はゆっくりと、怠惰に過ぎていく。何もすることのない、生き続けることに何の目的も見いだせない捕虜たちの、おそろしいほどの退屈が、全編を通して克明に描かれる。『S高原から』『冒険王』の系譜を 引く、どこにも行き場のない人々の切ない日々が、平田独特のユーモアをもって綴られていく。





ここ二十年ほどの間、私がもっとも多く繰り返し読んだ戦後文学は、大岡昇平の『俘虜記』と、坂口安吾の『魔の退屈』だった。この二つには、どちらも、戦時下の悲しいまでの異様な退屈が描かれている。安吾は言う。「悪魔というものは、ただ退屈しているものなのである。なぜなら、悪魔には、希望がなくて、目的がないのだ」。
この二つの作品をモチーフに芝居が書けないものかとずっと考えていて、気がつくと、坂口安吾が『堕落論』や『魔の退屈』を書いた歳になり、大岡昇平が『俘虜記』を書いた歳になってしまった。
そして気がつくと、この国には、魔の退屈が蔓延していた。

平田オリザ

出演

山内健司 ひらたよーこ 志賀廣太郎 辻美奈子 木崎友紀子
小林智 松井周 能島瑞穂 小林洋平 工藤倫子

スタッフ

美術:杉山 至×突貫屋
装置:鈴木健介
照明:岩城 保
衣装:有賀千鶴
宣伝美術:工藤規雄+高橋加絵 太田裕子
宣伝写真:佐藤孝仁
制作:松尾洋一郎 澤藤 歩 田嶋結菜

日時

2003年9月25日(木)- 10月9日(木) 20ステージ

9月25日   19:30
26日   19:30
27日 15:00 19:00
28日 15:00 19:00
29日   19:30
30日 休演 
10月1日 休演 
2日 16:00 20:00
3日   19:30
4日 15:00 19:00
5日 15:00 19:00
6日   19:30
7日 16:00 20:00
8日   19:30
9日 15:00 19:00
開場は開演の20分前。
★土・日曜日の昼の回に限り託児サービスがございます(定員あり、要予約)
会場

こまばアゴラ劇場

京王井の頭線駒場東大前駅から徒歩3分
東京都目黒区駒場1-11-13 [google map]
tel:03-3467-2743

料金

一般(前売・予約・当日)=3,500円
学生(前売・予約・当日)=2,000円
高校生以下(前売・予約・当日)=1,500円

*日時指定・全席自由席・整理券番号付
*本公演は、芸術地域通貨ARTS(アーツ)でもご観劇いただけます 。
 (1ARTS=1円で使用できます。ARTSとは、桜美林大学で今年度から施行された地域通貨です。)
チケット
発売日

2003年7月25日(金)

チケット
取り扱い

青年団

 03-3469-9107

チケットぴあ

 0570-02-9988
お問い合わせ

青年団

 03-3469-9107
  企画制作:青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成:平成15年度文化庁芸術拠点形成事業