豊岡移転について(4)

2017年9月15日

 利賀から小松空港経由で台北に戻りました。『台北ノート』の稽古を再開しています。今日は、記者会見とゲネでした。
 この間、台北の舗仁大学ではアンドロイド演劇『さようなら』の上演とロボットを使った日本語教育のデモを行いました。

 豊岡市の城崎温泉では、11日から、前田司郎氏監修の『城崎温泉怪談祭』が開催されています。
ぜひ、おいでください。
 
http://kinosakionsen-kaidansai.net/

 また、このイベントは、倉科カナさん主演のドラマ制作と連動しています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170825-00000373-oric-ent

連載の続き

4.こまばアゴラ劇場

こまばアゴラ劇場は、私がオーナー兼芸術総監督を務める民間小劇場です。
 一方でアゴラ劇場は、少なくとも人材育成、教育普及、あるいは地域劇団の紹介などに関しては、日本でもっとも公共性の高い仕事をしてきた劇場であると自負しています。
 劇場は、学校や病院などと同様に、その設立や運営主体が官か民かを問わず、公共性の高い機関だと私たちは考えてきました。当然、その仕事は、一代限りに限定されるものではなく、出来るならば永続性を持って引き継がれていくことが望ましい。
 
これまでも公言してきたように、こまばアゴラ劇場は、私の父から多額の借金とともに引き継いだものです。この借金が、少なくとも銀行からのものは、あと四年程度で完済できる見通しとなりました。
 建物本体は、二年ほど前に外壁を含む全面改修を行い、あと二○年ほどは大規模改修を行わなくても運営を続けられる状態にあります。
 借入金返済の負担がなければ、おそらくこまばアゴラ劇場は私の手を離れても運営は可能となります。私としては、一刻も早く、運営評議会のような組織を立ち上げ、任期制の芸術監督を公募し、運営を引き継いでいきたいと考えています。現状の実務は、制作面、技術面ともに若手のスタッフたちに大部分が任されており、私が運営面から身を引いても問題がない状態にあります。

 新体制の運営は、新しい芸術総監督の下で行われますが、公募に際しては、「支援会員制度の継続」「人材育成・教育普及活動の持続」「地域劇団の紹介」などが条件として示され、そのミッションにふさわしい人材が選ばれることとなるでしょう。劇場の伝統や個性は受け継がれつつ進化する、新しい民間小劇場の形を目指したいと考えています。

日記の続き

4月8日(土) 昼過ぎに富士見市へ。ももクロ春の一大事、会場周りを見学して奈義町のブースへ。たくさんの人と写真を撮る。久々にももクロメンバー全員と会う。夜は、はじめてももクロのライブを観る。寒かったけど、楽しかった。

9日 この日も午前中から富士見市へ。市長、奈義町長と会食。そしてこの日も、たくさん写真を撮って、ライブも参加。
10日 心機一転。『さよならだけが人生か』稽古開始.夜は無隣館授業。
11日 午前中、文科省。午後、東京藝大授業。夜、慶應丸の内キャンパス授業。
12日 ミーティング多数。『さよならだけが人生か』稽古
13日 大阪大学授業。打合せ多数。
14日 四国学院大学授業。学長打合せ。阪大に戻ってさらに会議。
15日 大阪大学で仕事。
16日 演劇学会理事会。演劇人会議全体会議とレセプション。
17日 飛行機で豊岡市へ。終日、豊岡市内で仕事。
18日 午前中、豊岡市内で仕事。夜、慶應丸の内キャンパス。
19日 午前中ベネッセ打合せ。午後、東京藝大授業。夜、無隣館授業。
20日 午前中、東工大授業。午後、『さよならだけが人生か』稽古
21日 朝から阪大で仕事。夜、毎年恒例の阪大看護学科の宿泊オリエンテーションでワークショップ。
22日 豊岡へ。城崎国際アートセンターでベルギーの若手カンパニーが私の『思い出せない夢のいくつか』を上演する。アフタートークを行って帰京。
23日 鈴木孝夫先生との対談『下山の時代を生きる』刊行記念イベント。夜は『南島俘虜記』の打ち上げ。
24日 『さよならだけが人生か』稽古、無隣館授業
25日 利賀演劇人コンクール書面審査。東京藝大授業。慶應丸の内キャンパス授業。
26日 ミーティング数件。『さよならだけが人生か』稽古。
27日 阪大会議、授業。
28日 打合せ数件。夕方京都産業大学で講演と永田和宏先生と対談。懇親会。
29日 帰京。アゴラで『思い出せない夢のいくつか』観劇+トーク。『さよならだけが人生か』稽古。
30日 映画『ちはやふる』出演者向けワークショップ。午後は池袋でのコミュニティカレッジ。
5月1日 打合せ数件。夜は無隣館の授業。
2日 毎日新聞インタビュー。『さよならだけが人生か』稽古。『ちはやふる』ワークショップ。
3日 『さよならだけが人生か』稽古
4日 この日は、一年で数回のスケジュール欄に何も書かれていない日。多くの劇団員に「何をするんですか?」と質問される。スマホの機種変。散髪。夜はアトリエ春風舎でキュイを観劇と休日らしい過ごし方で過ごす。
5日 『さよならだけが人生か』稽古。取材一件。スズナリで渡辺源四郎商店を観劇。数年ぶりに下北沢の居酒屋で飲む。
6日 『さよならだけが人生か』稽古。夜はアゴラでうさぎストライプ観劇。
7日 ミーティング数件。歯医者。東京藝大に出勤して少しだけ仕事。これでゴールデンウィークは終わり。