青年団も朴槿恵政権から弾圧を受けていた(?)

2017年1月18日

『愛のおわり』善通寺公演のために、再度、一時帰国しました。

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明日(19日)から本番です。三回のみの上演になりますので、ぜひ、おいでください。

http://www.seinendan.org/play/2016/10/5785

『台北ノート』も上演まで一ヶ月を切り、そろそろ一般の予約が売り止めになりそうです。お早めにご予約ください。

https://www.tpam.or.jp/2017/?program=taipei-notes

 韓国文化人のブラックリスト問題が取りざたされていますが、驚いたことに、青年団もその影響で助成金が取れなかったことが分かりました。そして、もっと驚いたことに、それが、韓国のテレビで、舞台写真入りで報道されました。対象となったのは、一昨年の『冒険王』『新・冒険王』の公演です。
 要約すると、内容はとても優秀で落とせないと事務方が審査の書類をあげても、青瓦台が、支援は「絶対にダメ」としたそうです。二次募集の際も、同じ評価であったにもかかわらず、やはり、「絶対ダメ」だったようです。

http://news.sbs.co.kr/news/endPage.do?news_id=N1003996393&plink=TOPHEAD&cooper=SBSNEWSMAIN

え、なんでうちが? という感じですが、パートナーのソン・ギウン氏もブラックリストに載っていたようです。まぁ、そんなんなら貰わない方が誇りに思うよという感じもありますが、でも実際、私たちは、支援が受けられず、とても困ったのでした。
韓国の文化人ブラックリストの話は、下の日記にも出てきます。日本がこのようにならないことを強く願います。

【青年団】『新・冒険王』

日記の続き

10月24日(月) 5時半のタクシーで金浦空港へ。8時の便で羽田へ。10時過ぎに羽田着。ラウンジで原稿書き。そのあと13時の便で小松空港へ。14時、小松空港から車で富山福祉短期大学へ。学園創立50周年を記念した浦山理事長との対談収録のあと、教職員対象の講演会。富山市内泊。

10月25日(火) バスで富山空港へ。7時の便で羽田へ。羽田でレンタカーを借りて、まず自宅に戻る。母を乗せて病院へ。この日から母が入院。
そのまま大学に出勤して会議。連携企業との打ち合わせ数件。さらにアゴラと自宅に戻って荷物を積んで、もう一度病院へ。母の様子を見てから羽田空港へ。車を返しての19時50分の便でソウルへ。ホテルに着いたのは23時過ぎ。この日からソウル泊。

10月26日(水) 朝から『ソウル市民1919』の場当たり。17時に劇場を出てソウル駅へ。KTXで大田へ。劇場に顔を出して、19時半からのフェスティバルのシンポジウムに出席。終了後、KTXでソウルに戻る。

KTX161023

10月27日(木) 朝から『ソウル市民』の場当たり。夕方から劇場オープンのためのセレモニー。

儀式161027

 そして、報道や関係者を集めた劇場のお披露目。『ソウル市民1919』の前半を青年団が演じ、後半を演戯団コリペが上演。今回の公演も、青年団の公演が全日程終わったあとにコリペが同じ劇場で『ソウル市民1919』を上演することになっている。

『ソウル市民1919』161027

コリベ161028

韓国では、政府に反対する文化人、芸能人のブラックリスト問題が大きな話題になっている。その中でも、この新しい劇場のオーナーでもあるイ・ユンテク氏と、私の戯曲『眠れない夜なんてない』を演出して数々の演劇賞を受賞したパク・クニョン氏は、その筆頭として常に名前が挙がっている。韓国を代表する演劇人である二人が、パク・クネ政権になってから助成金が出なくなってしまったからだ。
この日の記者会見でも、その点は大いに話題になった。
 『その河をこえて、五月』の作家キム・ミョンファさん、演出のイ・ビョンフンさんも会場に来ていた。イ・ユンテクさんの友人として紹介されたイ・ビョンフンさんは、いま政府の助成金の審査員をしているそうなのだが「俺たちがいくら推薦してもダメだったんだ」と会場を笑わせた。
 全部のセレモニーが終了後、深夜まで『ソウル市民1919』のゲネプロ。