ふたば未来学園演劇部東京公演

2017年1月11日

日記にたびたび登場する福島県のふたば未来学園高校の演劇部が、今年度の演劇コンクール参加作品『数直線』の東京公演を行うことになりました。

http://www.komaba-agora.com/play/5303

 私がチラシに書いた文章を転記します。

 愛情も偏見も、寂しさも憎悪も、そのすべてを、聞き慣れない様々な単位の数値に置き換え、その数値について「以上」や「以下」や「未満」という線引きを行う。福島の人々は、震災以降、様々な数字と線引きに翻弄されてきました。多くの善意の人々が、自己の主張に都合のいい数字だけを集めて、それを科学と呼んできました。
 ふたば未来学園で生徒たちが演劇に触れてくれたことの何よりの成果は、世の中には数字では計れない事柄が山ほどある、いや、そのほうが多いという単純な事実に、素直に向き合えたことかもしれません。
 同好会結成から二年、正式創部から半年足らずの演劇部が創った甘く、切なく、軽やかな舞台を、是非多くの方にご覧いただければと思います。

これも長く関わってきた母校ICUの学生寮紹介ムービーが完成しました。せひ、ご覧ください。学生のアイデアを元に私が構成した作品です。

https://www.icu.ac.jp/campuslife/dormitories/making.html

『愛のおわり』善通寺公演、いよいよ来週です。

http://www.seinendan.org/play/2016/10/5785

無隣館三期生募集の説明会が始まりました。

http://www.komaba-agora.com/2016/11/5019

岡山県奈義町での『幕が上がる』映画上映会は無料です。磯崎新さん建築の現代美術館もあります。是非、足をお運びください。

http://tikinavi.jp/?act=info_detail&info_id=79560

『台北ノート』は、稽古が着々と進んでいます。横浜美術館公演は、客席が限られます。お早めにご予約ください。

https://www.tpam.or.jp/2017/?program=taipei-notes

日記の続き

10月12日(水) 午前のJRで福島へ。午後、ふたば未来学園で授業。終了後、演劇部の通し稽古を見学。夜のJRで帰京。打ち合わせ一件。

10月13日(木) 午前中、地域創造で講演会。午後、東京藝大授業。夕方の飛行機で旭川空港へ。久々に、富良野プリンスホテル宿泊。ホテルの中に温泉ができていた。

10月14日(金) 午前中、社会教育研究大会で特別講演。昼食後、富良野マルシェをご案内いただく。すごい賑わいになっている。富良野はすでに、すべての小中学校で演劇教育を実施している。

富良野マルシェ1

 夕方の便で帰京。自宅に寄る。母の体調、おもわしくない。好物の「白い恋人」は食べる。
 20時から『ソウル市民1919』の通し稽古。引き続き旅公演のミーティング。

10月15日(土) 朝面接二件。9時から制作ミーティング。10時に駒場を出て、11時から富士見市で星野新市長(前市長と同性なので紛らわしい)と会食。午後、富士見子ども大学で授業。東武線、副都心線、東急線の直通電車に乗って神奈川県の白楽へ。便利になったものだ。神奈川大学でのセミナーで講演。終了後、懇親会。アゴラに戻って22時から、ロボット公演の方の旅ミーティング。

10月16日(日) 午前中『働く私』通し稽古。午後、映画美学校、創作発表会。JRを乗り継いで、深夜豊岡着。

10月17日(月) 午前中、城崎中学校モデル授業。打ち合わせ一件。JRで京都、そして近鉄で奈良へ。妻と合流して西大寺で展示を鑑賞。そのあと維新派観劇。松本雄吉さんの逝去という思いもかけない事態を挟んで、ついに公演が実現した。関係した、すべての皆さん、ありがとうございました。会場への行き帰りに、いろいろな知り合いと会う。
近鉄で鶴橋に出て韓国料理店で食事。梅田泊。

10月18日(火) バスで伊丹空港へ。伊丹から福島空港へ。空港からバスで湯本へ。駅前の温泉で、すかさず入浴。午後、いわき総合高校で授業。いわき市に出て、ふたば未来学園の授業に関する打ち合わせ。そのあと、先生方と懇親会。いわき泊。

10月19日(水) 7時52分いわき発の常磐線で広野へ。この線は、今のところ、広野の一つ先の竜野という駅で止まっている。一限から六限まで、半年かけて創った劇の発表会。各クラス代表が決定する。みんな、頑張りましたね。
 夕方の特急で帰京。母、食欲なし。打ち合わせ一件。