文藝別冊「平田オリザ」刊行

2015年5月22日

文藝別冊「平田オリザ」特集が発売になりました。多くの方にエッセイを書いていただきました。ありがとうございました。若手演劇人たちのエッセイや鼎談も入っているので、多くの演劇ファンの方に楽しんでいただけるかと思います。
 舞台版『幕が上がる』と、オペラ『海、静かな海』の戯曲も掲載されています。

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舞台『幕が上がる』の方は、千秋楽が近づいてきました。先日は開演前のいわゆる0場に、鶴瓶師匠が出演したとのこと。ありがたいことです。
 しかし、0場というのは、うちの劇団内だけで使っていた特殊用語ですが、今回、思わぬ形で流布してしまいました。まぁ、「同時多発会話」「現代口語演劇」も同様ですが。

日記の続き

 5月7日(木)  朝9時から面談2件。10時から12時、制作部ミーティング。12時から面接2件。小竹向原で『冒険王』稽古。早稲田に移動してアンドロイド版『変身』の初日。終演後、早稲田の橋本副総長とアフタートーク。ロボットがご専門なので、けっこう盛り上がる。10時から近所のファミレスで海外ツアーに向けての全体ミーティング2時間。24時半帰宅。

5月8日(金) 朝9時から、泉岳寺の演劇人会議事務所で、演劇人コンクールの出場者選定。引き続き10時半から12時過ぎまで理事会。小竹向原に移動して、13時半から『冒険王』通し稽古。とりあえず、できました。終了後、すぐに早稲田に移動して16時から仏人俳優向けにアジアツアーについて説明。アンドロイド版『変身』は、この夏、アジア四カ国を回ります。
 この日も、本番は無事に終了。終演後は、早稲田の水谷先生と俳優たちのトーク。私は楽屋で聞く。23時帰宅。

5月9日(土) 朝10時から13時まで慶應丸の内の講座。そのまま歩いて有楽町のマリオンへ。水俣フォーラムで講演。水俣と福島について、コミュニティの分断と演劇の果たせる役割について40分ほど話す。終了後、スタッフさんたちの記念撮影。地下鉄を乗り継いで六本木ブルーシアターへ。開演前、楽屋で、久しぶりに出演者たちに会う。百田さんと少し話す。いろいろ考えているみたいだけど、まぁ女優さんになるなら(なりたいなら)、きっと誰でも一度は通る道なのでしょう。そのあと、0場の出番の終わった高城さんと廊下で会ったので「リーダーが悩んでるみたいだよ」と言ったら、「放っておいて大丈夫です」とあっさり言われる。客席後方から前半だけ観て退出。さらに地下鉄で早稲田へ。アンドロイド版『変身』終演後、佐々木敦さんとアフタートーク。そのあと、近所で、楽日前だけど打ち上げ。昨年、『変身』の滞在制作でお世話になった豊岡市の中貝市長も来て、大いに盛り上がる。イレーヌ・ジャコブは仏映画界で城崎温泉のすばらしさについて触れ回っていて、これからフランスのセレブたちが城崎に押しかけることになるらしい。

5月10日(日) この日も朝10時から慶應丸の内。1チームずつ通し稽古を見せてもらってダメ出し。15時から発表。無事終了して17時から打ち上げ。私は18時に退席して帰宅。自宅で仏人俳優たちとアンドロイド版『変身』のプチ打ち上げ。イレーヌ夫妻は今日の夜の便で帰国。2ヶ月後にはまた会える。
23時から無隣館創作チームの面接二件。

5月11日(月) 朝5時起きで羽田へ。伊丹乗り継ぎでコウノトリ但馬空港へ。いよいよ、日韓合同公演『新・冒険王』の滞在製作開始。10時半、城崎国際アートセンター着。荷物を部屋に入れて11時からミーティング。12時昼食。13時から稽古。とりあえず、第二稿が完成している2場までを読み合わせ。15時から17時まで、豊岡市、アートセンター職員とのミーティング。今後の方針を話し合う。17時からさらに稽古。19時夕食。そのまま歓迎パーティー。夜は、ひたすら第二稿の改訂作業。

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5月12日(火) 朝8時、教育委員会からの迎えの車で豊岡小学校へ。午前中、2クラスでモデル授業。終了後、校長室で給食をいただく。豊岡市では、本年度、モデル校を5校定めて通年で演劇を使ったコミュニケーション教育を実施。この三週間で、私は五校を回ります。三年間で市内30の小中学校の全校実施を目指します。
 センターに戻って14時から稽古。すでに本番通りのセットが組んであるので、ここからガシガシ稽古を進める。
 夕食を挟んで夜23時まで稽古。