東京藝大と、『サンタクロース会議』と、ももクロワークショップ

2014年11月23日

 昨日、今日と、東京藝大主催のシンポジウム「芸術と科学 -心はどこにあるのか-」にたくさんのご来場をいただき、ありがとうございました。芸大に移籍してからの初の大きなイベントでしたので、まず無事に終わってほっとしています。少しずつ、少しずつ、藝大で演劇を行うことを当たり前にしていきたいと思います。

 今日は、昼は布施英利さん、夜は是枝裕和監督と深田晃司監督においでいただきました。
すでに発表されていますが、『幕が上がる』に続いて、今回上演したアンドロイド演劇『さようなら』を原作にした映画が、深田晃司監督のもと制作されます。こちらもご期待下さい。

https://motion-gallery.net/projects/sayonara

今日の朝日新聞の「思い出す本・忘れない本」の欄に私のインタビューが載りました。

http://www.asahi.com/articles/DA3S11470649.html

 『動物会議』についてです。この絵本が、私の会議シリーズの原点です。
その会議シリーズの一画『サンタクロース会議』西日本公演は、各地で売り切れ間近です。お早めにお買い求め下さい。

bannersanta2014

http://www.seinendan.org/play/2014/07/3862

 大人への一番のお薦めは、子ども編を観てからアダルト編を観るコースです。アダルト編なしとか、アダルト編が先の会場も多いのですが、そこはご容赦ください。

EmGGH3jJ7Kl26FGifSZMYRFk7YofgiU_l639fQ8hZAE

 さて、『幕が上がる』について。いつワークショップをやったのかという問い合わせが多く来ています。これまで、ざっくりと7月と言っていたのですが、実際には、けっこう、たくさんやっていました。
 6月25日が初回で、これは小劇場の稽古場の雰囲気を知ってもらうために、こまばアゴラ劇場の5F稽古場で行いました。想田和弘監督の観察映画『演劇1』『演劇2』にも出てくる、あの稽古場です。翌日も連続で開催。ここからは都内の、もう少し広めのスタジオをお借りして行いました。
記録をたどると、この週に三回。翌週にも一回、各回4時間くらいみっちりやって、ワークショップとしては完結。この間、志賀廣太郎も一回、ワークショップに参加。このあと、ももクロさんは、ライブに向けての準備に専念。
 私の方は、もう一回呼ばれて、ももクロさん以外の演劇部員役をやる出演者を決めるための最終オーディションで、三十名くらいの方にワークショップ。これは私がワークショップを進行して、本広監督がそれを観ながらキャスティングを決めていくという感じでした。
 さらに8月に入って、撮影スタジオ内で劇中劇である『銀河鉄道の夜』を素材にしたワークショップを二回。ここでは、普通に芝居の稽古をつける感じでした。そのうち一回は、うちの劇団員で『銀河鉄道の夜』を通して、ももクロさんのメンバーに観てもらいました。これはとても刺激になったようです。

『銀河鉄道の夜』1

 この間、百田さんには演出の経験もしてもらいました。出来上がった映像を見ると、その経験を生かしてくれているようでした。というより、うちの劇団員が観ると、私の演出そっくりに見えることでしょう。

 すべてのワークショップを通じて、制作サイドや技術スタッフの方々も、できる限り同席してもらって、本広さんと私を中心に創りたい映画のイメージが共有できたのではないかと思います。ベテランの技術スタッフさんからも、ワークショップごとに「面白かった」「こういうプロセスは大事ですね」と言っていただけたのは、大変励みになりました。
ワークショップの風景は、メイキングの方に入ると思いますので、乞うご期待。