映画『歓待』作品賞受賞

2010年11月01日

 『砂と兵隊』の伊丹公演も無事終わり、久しぶりに稽古や公演がない日々が続いています。現在は、来年三月の若手公演に向けてのプレ稽古や、地方でのワークショップなどを毎日のように行っています。

 さて、このたび、アンドロイド演劇『さようなら』を、フェスティバル/トーキョーの緊急公演として上演する運びとなりました。
 一連のロボット演劇シリーズでは、初めての東京公演となります。
 なにぶん緊急上演、15分間の特殊な上演形式のため、今回は、平日、昼間の時間帯のみの上演となりました。たいへんご迷惑をおかけしますが、またいずれ、一年以内には都内での上演ができるのではないかと考えています。

 もう一つのロボット演劇の短編作品『働く私』も、11月中に都内で上演できる予定です。詳細が決まり次第、このサイトでご案内いたします。

 まだまだ未知の部分も多く含むロボット演劇ですが、今後、「演劇とは何か」を考える上で、避けて通ることのできない大きな役割を果たしていくと私たちは確信しています。ぜひ、この新しい表現領域の成長を、一緒にご覧いただければと願います。

 なお、この度、青年団が共同制作いたしました映画『歓待』(深田晃司監督作品)が、東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門にて作品賞を受賞しました。海外では、映画製作を手がける劇場も見受けられますが、日本では非常に珍しい挑戦でしたが、その成果が、こんなにも早く確実なものとしてくれたことに驚いています。
 劇団・アゴラ劇場としては、今年初頭の柴幸男の岸田戯曲賞受賞に続く、大きな喜びとなりました。また劇場が才能を育てる場だということを、改めて強く実感しました。。
 来年には、アゴラ劇場映画祭も企画を進めておりますので、ぜひ、皆さん、足をお運びください。