杉山至のイタリア日記

02/04/06(土)

---喧噪のナポリ--

今日は久しぶりのナポリをゆっくり歩く。
やっぱりナポリは騒がしい。
いつのまにかダンテ広場の工事は終わっていて
地下鉄の駅が一応開通したようだ。

見慣れない店もできてたりして。
離れていたのは一ヶ月なのになんだか季節は動いている。

とりあえず、ゆっくり休みたい。

---今日のひとくちイタリア語---
riposato
「リポザート、休憩」

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02/04/07(日)

---春の散歩---

今日はカポディモンテの森に出かける。
陽気がいいせいかカポディモンテの公園は人で溢れている。
芋荒い状態と須藤さんが叫ぶ。

しかし、森の奥の方はやはり静かだ。
ナポリの排気ガスと喧噪をしばし忘れて散歩を楽しむ。
空をジェット機が通過していく。

もう4月だ。
日本では花見の季節がちょうど終わったころだろうか。

---今日のひとくちイタリア語---
bosco
「ボスコ、森」

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02/04/08(月)

---久しぶりのアカデミア---

ああ、一月ぶりのアカデミアだ。
なんだか少々緊張する。
教室も改装中だった本来の舞台美術用の教室に戻っての授業。
快くトニーノさんが迎えてくれる。
ああ、イタリア人はほんと温かい。

授業の後半は卒業製作&公演の話になった。
トニーノさんがげきを飛ばしている。
学生の動きが遅いので、ちょっと怒り気味。
なんだか、私も卒業製作で写真の係りになってしまった。
どうなることやら。

午後は工房にも顔を出してみる。
しかし、こちらはトニーノさんと木工の親方のジェナッロ2人のみ。
今週は暇だとトニーノさんが言っている。
来週はまた新しい仕事がはいるんだけど、、。

街はうるさいし車も多く、排気ガスもひどい。
しかし、なんだか愛すべきナポリ。
不思議な街だここは。

工房の2階から見えるナポリ湾は青く穏やかだ。
ナポリの春。

---今日のひとくちイタリア語---
piacere
「ピアチェーレ、、、の気に入っている」

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02/04/09(火)

---平日---

なぜか、一ヶ月ぶりに帰ってきたら
トニーノさんの授業は月曜日のみになっていた。
ただ、卒業設計の為に毎木曜日にあつまろうということに
昨日なったので、そのようにカリキュラムで動くようだ。
なんとも、なんとも。

だから、今日はのんびりとたまってしまった日記を書いている。
ナポリの春はなんだか天候が不順なようで、今日も雲が早足で動いている。

---今日のひとくちイタリア語---
compito
「コンピト、宿題、課題」

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02/04/10(水)

---今日は、、、。---

なんだか時間の歯車が合わない。
今日も授業はないので、しかたなくナポリをぶらつくことに。

ナポリの銀座通りビアトレドを突っ切って、
サンタルチアから海岸沿いに出る。
海は青く、空も青く。ベスピオは今日はちょっと曇っているか。

海岸通りビアキアイアの端までいって今度は山の方へ階段道を登る。
ボメロの丘に出てモンテサントの要塞からナポリを一望して
ナポリの下町、スパッカナポリに戻るというコース。
だいたい歩いて2時間くらいのコースだろうか。
途中海岸で卵城をスケッチしつつ、階段を汗だくで上がり、
山の上の要塞の近くでは相変わらず、カメオ売りのオヤジに
声をかけられ、ああ、眼下に広がる褐色の街。
ナポリの春だ。

---今日のひとくちイタリア語---
blu
「ブルー、青」

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02/04/11(木)

---教授が来ない---

アカデミア3,4,5,年生合同の卒業製作へ向けて、
月曜と木曜に学校集合ということになったのに、
今日も肝心のトニーノ先生が来ない。
助手のレオナルドさん一人ではちょっと回らない。
折角集まった生徒も結局三々五々とバラバラになる。

しかし、ここはイタリア。
中にはがんばっている生徒もいる。
そんな状況でも衣装チームはぼちぼち動き出し、
メインの舞台美術チームも着々と作戦を練っているようだ。
明日、トニーノさんの工房にいくから、イタルもいっしょに
いこうと生徒の一人ピエールルイジから話かけられる。

まだ、最終プランは決まっていない。
何人かが自分のオリジナルの案を持っていて、
それをこねくり回している状態だ。
なんだかこの辺りがまたイタリアっぽい。
なんとなく決まっていくという感じ。
うまく仲間をつくり、意見をまとめ上げたものが勝利する。

さあどうなるナポリアカデミア今年の卒業公演?

---今日のひとくちイタリア語---
depende
「ディペンデ、〜による、各々による」

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02/04/12(金)

---静かな工房---

今日は昨日約束したアカデミアの学生(3名)と
会うべくトニーノさんの工房へ向かう。

工房は今日も静かだ。
今週はあまり仕事がないらしく、木工の棟梁は
トニーノさんの家の家具やら扉を造っている。
本来が木工家具職人。
さすがに上手だ。

学生とトニーノさんは、、。
パソコン事始め。
工房にも今年の年始あたりからパソコンが入り始めた。
なんでも今後、事務所、スタジオ、それに絵描き場にもパソコンを
導入するらしく、電話会社の人間が相談に来ていた。
いずこも同じ。
しかしイタリアだけにはなんだか最後まで「手」にこだわって欲しい気がするのだが、、。

生徒が先生にパソコンを教えるという構図。
インターネットへの接続の仕方、インターネットで音楽を
ダウンロードするやり方。

なんだ、かんだと午前中が過ぎていく。

午後はやっと今度の卒業公演で使用する階段やらを
倉庫に保管してあるものから再利用する為に掃除&運び出しとなる。

そして、木工の棟梁も呼んで、皆で顔をつき合わせて、プランを詰める。
トニーノさんがその場で皆と確認しつつ平面図を起こしていく。
これが結構大事。
美術家がどのように考えてその線を引き、どこに黒い見切りの壁や幕をもっていくか、
実地的なことをこの作業の内に見いだせるからだ。
そして、どれくらいの規模でどのようなサイズの部品を造らなければいけないか、
木工の棟梁と考えるわけである。

しかし、生徒が3人しかきてないというのはちょっと問題か。
私は何枚か記録写真を撮る。
これが今度の卒業製作での私の仕事。

---今日のひとくちイタリア語---
sporcarsi 「スポルカルシ、汚れる」再帰動詞

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