杉山至のイタリア日記

02/03/02(土)

---フェスタは続くよ---

来週の月曜からナポリをちょっと離れるため、
この数日に観劇やらフェスタやらが凝縮。

昨日の夜は我が家でフェスタ。
総勢15名、イタリア人、日本人入り乱れてのフェスタ。
私はアカデミアの学生を呼んで、須藤さんはオリエンターレ(外語大)
の学生を呼んでという構成。

そして今日はお昼過ぎからカポディモンテの山の上、
歌手のナカヤマ夫妻&リリカちゃんのお宅で雛祭り夕食会。
ナカヤマさんが作ったチラシずしと干し魚(これもナカヤマさんが 買ってきてさばいて干したもの)を頂いた。

なんとか無事体調を壊さずマルセイユまで行けるといいのだが。

---今日のひとくちイタリア語---
Dialetto
「ディアレット、方言」

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02/03/03(日)

---雛祭り---

明日の出発に備え、今日はのんびり過ごす。

イタリアンリビエラ(地中海沿岸)を陸路のんびりと
北上し、とりあえず目指すはマルセイユ。
久しぶりの外国(イタリア以外の国)だ。

---今日のひとくちイタリア語---
Bon Viaggio!!
「ボンビアッジョ!!よい旅を!!」

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02/03/04(月)

---今日はピサ---

ここから4月5日までは旅日記となる。
一応パソコンももっていくが、パソコンに書いてる暇など
毛頭なく、ノートに書き留めたスケッチやら言葉が元になっている。
どんな旅になるやら。


昼過ぎにナポリの駅を出て、イタリアを北上する。
イタリアとフランスの国境の町ベンティミッラを目指し一路ピサへ。
予定ではピサ〜ジェノバ〜ベンティミッラ〜マルセイユという流れ。
列車でののんびりとした移動。
今日はピサに夕方着き、駅の近くのホテルで宿を取る。

荷物を置いたあと、ピサの斜塔を見に行く。
ああ、あの倒れ具合。思わず写真を撮る。
帰り掛けにピサの劇場の前を通り、明日芝居があることを発見。
チケットを買う。

---今日のひとくちイタリア語---
Torre di Pisa
「トーレディピサ・ピサの塔」
イタリア語では斜塔とは言わないらしい?

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02/03/05(火)

---ルッカの街へ---

午前中はピサから電車で30分ほどのところにあるルッカを訪問。
ピサの平野から少し内陸に入ったところ。
なんだか、弘前、津軽平野の雰囲気と似ている。
周りに適度な山が点在し、平野は広く、土壌は豊かそうだ。

ルッカは中世の街と言われている。
トスカーナの小都市らしく、城壁の中に川が流れ、
中世以来の貴族の屋敷や聖堂が小さな路地に面して建っている。
あの巨大なスケールのナポリから来ると同じイタリアでも
そのむかしはやはり違う国だったのだという印象を受ける。
そして人もなんだか落ち着いて見える。

---「UNA RELAZIONE PRIVATA」観劇@Teatro Pisa---

夜はピサの劇場で「UNA RELAZIONE PRIVATA」を観た。
「ある個人的な関係」というタイトル。

おそらく映画作品の舞台版だと思う。
登場人物は3人。
ある男と女が名前も知らずにただ体だけの関係を続ける。
その内に愛が芽生え、、、。
といったもの。
なんだかイタリアで初めて現代的な作品を観たという感じ。
以前ニューヨークのオフ・ブロードウエイで観た作品と似た雰囲気を感じた。
少ない登場人物、詩的な描写。派手な音楽もなく淡々とシーンが流れていく。
これが世界的な流行りなのだろうか、、。

---今日のひとくちイタリア語---
tranquillo
「トランクイッロ・落ち着いた、穏やかな」

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02/03/06(水)

---今日はなんとかマルセイユへ---

ピサを朝早く出発。
私が持っているイタリアの時刻表には国境の先
ベンティミッラからの接続が載っていない。
ともかく、ジェノバまで早目に着いて、そこから先の列車を探すことに。
ジェノバに朝9時過ぎに到着。
駅のインフォメーションでマルセイユまで行きたい旨を伝える。
すると係りのおじさんがイタリアの時刻表とフランスの時刻表を片手に
時間を探り出してくれた。
それによると、次の10時過ぎ発の列車に乗ってマルセイユに到着するのが
夕方5時過ぎという感じ。
ああ、やはりフランスは遠い。
結局のんびりと列車でイタリアンリビエラ、フレンチリビエラと通り過ぎ、
ほぼ12時間掛けてピサからマルセイユまで行くことに。

しかし車窓からの眺めはとても美しい。
3月といってもまだ初春。冬枯れの景色が所々残っている。

危険な街マルセイユ。
ナポリも危険だが、マルセイユも危険だといわれている。
どうも地中海の港町はそういう街が多いらしい。

駅の近くはあまり治安がよろしくないとのことなので、
ちょっと歩いてホテルを探す。

今日はここで一泊。

---今日のひとくちイタリア語---
Costa
「コスタ・海岸、海岸線」

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02/03/07(木)

---ユニテを探せ!---

今日は一日マルセイユを観て歩く。

駅に荷物を預け、トウーロンまでの切符を買おうと
列んでいたら、へんなフランス人と喧嘩になった。
喧嘩というより、私達が列んでいた列に横から
割り込んできたので、ちょっとちょっと列んでますよと
いう感じで軽く肩を叩いたらいきなり怒りだしたのだ。
ああ、ここはフランス。
イタリアではこんな事は起こらない。
別に横入りが無いという訳ではない。
ヨーロッパではこの手の横入りは良くあることだ。
しかし、横入りしてもこっちがちょっとそれは
ルール違反ですよと示唆すれば、イタリアだったら
相手は笑ってごまかすか理由をごたごたとまくし立てるだろう。
それで、やれやれという感じになる。
しかし、フランスはやはり怒りっぽいのかすぐ怒りのモードがその裏にある。
なんだかトルコ帽のようなものを被っていたからイスラム系のおじさんかもしれない。
ともかく、納得いかない。
私がちゃんとならんでくれと英語でいってもそれは通じない。
後ろで列んでいたおばさんも迷惑そうな顔をしている。
そこに警官が割って入る。
押さえてくれと曖昧な日本人の私の方に注意を促す。
ああ、これもフランス。


まあこちらもここはフランスだと半分以上諦めているのでそんなに腹も立たないが、、。
ああ、これから1ヶ月がんばってフランスを渡らなければ、、。
と今日の本題はこんな事ではなくて、

マルセイユにあるコルビジェのユニテ・ハビタシオンを探すこと。
実はまあ、見つかればいいや程度に考えていたのだが、マルセイユの港の近くの丘の上、
教会の展望台に上って双眼鏡で探し初めてから急転直下。
実にマルセイユにはユニテに似た建物が多い。
最初は感で探していたのだが、さすがに無理で、教会の売店に売っていた
観光地図を今度は参考に肉眼で発見。
どうやらなんとか歩いていけそうな距離にある。
その山を下りて、東へ歩く。
歩け、歩け、歩け!
一時間以上歩いてユニテに到着。
しかし、列車の時間が迫っている。
10分ほどの滞在でユニテを後に。
ラッキーな事に地下鉄の駅を発見。
そのまま一本でマルセイユ中央駅へ。
発車時刻5分前になんとか列車に乗り込む。
今度来るときはこの地下鉄を使おう、
そうすれば30分もせずに中央駅からユニテにいける。

---今日のひとくちイタリア語---
Trovare
「トウロバーレ、発見する、見つける」

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02/03/08(金)

---アルル探訪---

今日はトウーロンからプロバンスの田舎町アルルへ向かう。
アルルの日差しは熱い!!

マルセイユで乗り換えて約2時間。
アンフィテアトロを観て、ゴッホの描いた跳ね橋を訪ね(途中道に迷う)
街に戻り、フォロ(古代ローマ時代のフォーラム)の地下に潜る。
巨大な地下空間、アルルにこんな闇があるなんて、、。

街に一つだけ残る中世の面影を残した教会を訪ねる。
ロマネスク風のファサードが美しい。

---ルベストで観劇---

夕方5時半の汽車でアルル〜マルセイユ〜トウーロン(19:30)と戻る。
8時半頃にタクシーでルベストの劇場に到着。
凄い田舎の劇場。
お客さんはまだ殆ど来ていない。
9時過ぎに開場。
5分ほどで開演。
芝居はちょっと長く、まだ未完成。
2ヶ月近くの山籠もり練習のせいか日本人の俳優の顔に精悍さがないような。
セットは前に行った芝居のセットを改造して使用しているとのこと。

深夜芝居がはねてから、トウーロンに食事&飲みに数名の俳優と戻る。
こちらの芝居人は夜が遅い。
久しぶりの青年団員との再会。3時か4時に別れてホテルへ帰還。

---今日のひとくちイタリア語---
perdersi
「ペルデルシ、迷う」

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